花立は、花を供えるための仏具です。生花を供えるために使われることが多いですが、華鬘(けまん)や常花(じょうか)のように金属や木などを素材とし、花を模して造られた仏具もあり、これらも華供養具になります。
仏檀に花を飾るのは、花の芳香によって邪気を払い、場を清めるという意味もありますが、私たちの眼を楽しませてくれるという効果も大切です。花は仏さまに供えるものですが、仏さまの方に向けずに、私 たちの方から見て美しく見えるように供えます。これは、私たちが美しいと感じ、見て喜ぶことができるよう花を飾るようにしましょう。
「仏さまが私たちを救いに、この世界に来て下さるときには、天が仏さまを讃えて花を降らせる」という話も伝わるように、昔から仏教にとっては花は重要なものでした。お釈迦さまの誕生を祝う「灌仏会」という行事は「花祭り」とも呼ばれ、たくさんの花で飾られます。
Author:kariyaButsu
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